当組合は、平成28年2月29日、青森市ラ・プラス青い森にて「第1回全国黒にんにくサミットin青森」を開催いたしました。
全国28都道府県より258名の方々にご参加戴き、佐々木甚一教授(弘前医療福祉大)、田口寛教授(三重大)、新保寛教授(藤田保健衛生大)、前多隼人助教(弘前大)からの研究プレゼン、能登谷典之氏(青森県産業技術センター農産物加工研究所)による成分規格化の現状についての報告、結城摂子氏(フードコーディネーター)によるトークショーにより盛会にて終了することができました。
当日の次第
開会 |
主催者挨拶 |
協同組合青森県黒にんにく協会 理事長 柏崎 進一 |
ご来賓挨拶 |
農林水産省 東北農政局長 西岡 篤彦 様 青森県知事 三村 申吾 様 |
サミット開催に至る経緯 |
協同組合青森県黒にんにく協会一同 |
第一部 研究プレゼンテーション |
「黒ニンニクの世界的動向」 |
弘前医療福祉大学 短期大学部 救急救命学科 佐々木 甚一 氏 |
「黒ニンニクの研究を続けて20年」 |
三重大学 名誉教授 特任教授 田口 寛 氏 |
「黒ニンニクや高温高圧処理ニンニク による大腸がんの予防効果」 |
藤田保健衛生大学 藤田記念七栗研究所 教授 新保 寛 氏 |
「黒ごぼうの健康機能性」 |
弘前大学 農業生命科学部 助教 前多 隼人 氏 |
第二部 成分規格化の取組公表 |
「黒ニンニクの成分規格化について」 |
地方独立行政法人 青森県産業技術センター 農作物加工研究所 研究開発部長 能登谷 典之 氏 |
第三部 トークショー |
「世界の料理と黒にんにく」 |
「料理の鉄人」「ビストロSMAP」の 料理監修/フードコーディネーター 結城 摂子 氏 |
検討 世界サミットに向けて |
全国黒にんにく連絡協議会の発足についての検討 |
交流会 |
黒にんにく料理のビュッフェ他 |
講師プロフィール
佐々木 甚一 先生
(ささき じんいち)
弘前福祉大学 短期大学部
救急救命学科 教授
元弘前大学医学部教授。米国国立衛生研究所時代を含め長く病原性微生物学、免疫学、膿瘍学、食品機能学に専心。2006年、動物試験により黒ニンニクに抗膿瘍活性が認められた研究成果を公表。このことが急速な黒ニンニクの市場形成につながり、多くの雇用と地域の活性化をもたらした。
1940年岩手県生まれ。弘前大学医学部教授を経て、弘前医療福祉大学教授、青森県立保健大学非常勤講師。現在も、世界各国の学会で黒ニンニクの研究発表を行う。
田口 寛 先生
(たぐち ひろし)
三重大学 名誉教授/特任教授
京都大学大学院博士課程修了、米国オクラホマ州立大学客員助教授などを歴任。三重大学定年後の現在も特任教授として三重大学で後進の指導に当たる。
90年代末より発祥地である三重県において、その黎明期より黒ニンニクの研究に携わる。民間企業との共同開発では2002年の基礎研究を経て、2005年には科学技術振興機構RSP事業等で黒ニンニク商品の開発に従事。
現在、三重大学の他、皇学館大学非常勤講師、中部大学非常勤講師、日本ビタミン学会理事(奨励賞受賞)等。
新保 寛 先生
(しんぽ ひろし)
藤田保健衛生大学
藤田記念七栗研究所 教授
病態医科学、食品科学に専心。現在も藤田記念七栗研究所生化学研究部門にて、特にガン予防での食品機能研究を行う。素材に黒ニンニク、ニンニクの他、アロエ。
動物試験により黒ニンニクに大腸前がん病変の発症抑制効果があることを明らかにし、2007年、世界に先駆け佐々木甚一博士と同時期に論文として発表。
日本機能性食品医用学会(評議員)、日本癌学会、藤田学園医学会、日本がん予防学会、日本栄養・食糧学会、アジア太平洋がん予防機構に所属。
前田 隼人 先生
(まえだ はやと)
弘前大学 農学生命科学部
生物資源学科 助教
ツルアラメ、リンゴ、クロモジなど主に青森県産の原料や加工食品を基に、肥満、糖尿病、カロテノイド、脂質をキーワードとする研究事従事。海藻に含まれる色素成分が肥満や糖尿病の予防、改善に有効であることを明らかにしたことで2013年度日本油科学会進歩賞受賞。
黒ニンニクと漢方薬の製法を応用した黒ゴボウに関して、民間企業と科学技術振興機構事業で共同研究を実施。この研究により開発された商品は、仏国へ輸出が認められている。
能登谷 典之 先生
(のとや のりゆき)
青森県産業技術センター
農作物加工研究所 研究開発部長
秋田県大仙市出身。長く青森県の農畜産加工食品の開発、改良支援に従事。2013年より協同組合青森県黒にんにく協会への支援に当たり、翌2014年より「黒ニンニクの成分規格化」を目的に同組合とコンソーシアムを構築。
成分規格化の過程において、黒ニンニクにγ-アミノ酪酸(GABA)、ピログルタミン酸などが含まれることを新たに確認。これら機能性成分を増加させる製法の特定に向けた新たな取組を開始している。
結城 摂子 先生
(ゆうき せつこ)
フードコーディネーター
日本のプードコーディネーターの草分け的存在であり第一人者。鋭い味覚と、料理への情熱は日本のみならず世界中のシェフの間での定評があり、その人脈から、世界の料理会に強い影響力を持つ一人。日本の黒にんにくが欧州の三ツ星レストランで採用になったことにも寄与。
「料理の鉄人」「BISTRO SMAP」「タモリのジャングルクッキング」「とんねるずの食わず嫌い王」「どっちの料理ショー」など、よく知られる食に関するTV番組は殆どが結城氏の手によるものである。
第一回 全国黒にんにくサミットの様子(ラ・プラス青い森 2F)
全国の黒にんにくや各メーカーの幟旗も一堂に会した他、発祥が三重県であること、普及推進のため科学者の方や料理研究家の方々と交流を図っていくこと、全国の黒にんにくに関係する方々で、共に平成28年9月6日に開催される「世界黒にんにくサミット2016」へ向かうことが宣言されました。
サミット宣言
また、世界サミットへ向け、全国の仲間でゆるやかな連携をとっていくこと、より良い黒にんにくの発展のための情報交換を目的に「全国黒にんにく連絡協議会」を発足しております。
同協議会メンバーは随時募集中(会費無料)ですので、会則をご覧になり、ご希望の方は下記より加入申込書を事務局あて送付くださいませ。
※サミット当日に製造業者の方、一般の方、科学者の方など全国69名の方々に協議会に加入戴きました。
※会場は八戸プラザホテル(青森県八戸市柏崎1-6-6)を予定しております。